Maplesoft Media Releases

Maple 2020、MapleSim 2020、マシンレベルのコントローラテスト用の新製品「MapleSim Insight」をリリースいたしました。この新リリースにより、数学の利用と学習、およびエンジニアによる設計開発を強力にサポートします。
                                          
2020年7月27日、カナダ、ウォータールー： Maplesoft™は、数学およびエンジニアリングソフトウェア製品群の新バージョン日本語版をリリースいたしました。今回のリリースには、数学者、教員、学生、エンジニア、科学者が使用する強力かつ使いやすい数学ソフトウェア「Maple™」、高度なモデリング・シミュレーションツール「MapleSim™」、機械設計をサポートする新製品が含まれています。

Maple 2020は、長らくMapleをご愛用いただいているお客様や、初めてMapleをお使いになるお客様のために、様々な機能を強化しています。 Maple 2020は、より強力な数学エンジン、インタラクティブな問題解決、アプリケーション開発、学生の学習、ドキュメント作成、プログラミングなどの新しいツールと改良されたツールを提供します。主な改善点は、以下の通りです。

• 微分方程式、微積分、抽象代数、積分変換、グラフ理論、物理学、およびその他の数学、科学、エンジニアリングの分野における新しいアルゴリズムと解法により、Mapleが解決できる問題の範囲と種類を拡大。
• ユーザーが自身のコードで問題を見つけて修正するのに役立つ、強化されたプログラミングツール
• Clickable Mathツールの追加、チューターの改善、線形代数の授業および学習サポートのために設計された学生パッケージの拡張
• 新しいユーザーが、これまで以上に素早く快適にMaple 202０を活用できるよう、特別に設計された新機能とリソース。

「Mapleは、代数や微積分の第一歩を踏み出す学生から、魅力的で効果的な講義を提供する教師、独自のアルゴリズムを開発したり、最先端の問題を解決したりする研究者、新しい技術を設計するエンジニア、そして私たちの世界がどのように機能しているのかをより深く学ぶ科学者まで、あらゆる方々にご利用いただいております。」と、Maplesoftのプロダクトマネージメントのディレクター Karishma Punwani は述べています。「そのため、Maple 2020 には、これらすべてのユーザーをサポートするための様々な改善が、製品全体に渡ってなされています。 Mapleを数学的探求のために使用している場合でも、プログラミングツールとして、数学的概念の学習または教育、挙動の可視化、インタラクティブなアプリケーションの開発、または技術文書を作成するために使用している場合でも、Maple 2020は、より多くの数学的な能力と改善されたツールを提供し、お客様の業務をサポートします。」

MapleSim 2020製品ファミリーは、エンジニアがこれまで以上に迅速にモデルを構築し、テストすることを可能にします。改善点は以下の通りです。

• 今までより効率的なモデル、高速なシミュレーション、強力な設計ツールで、よりスピーディーに結果を取得
• デジタルツインの構築とテストをこれまで以上に高速化する新しいコンポーネント、改善された可視化、産業オートメーションに焦点を当てた連携ツールなど、機械設計者向けの強力な新機能
• 広範囲に渡るコンポーネント、ライブラリ、解析ツールのアップデート、新しいアドオンMapleSim Ropes and Pulleys Libraryによるモデリング機能の改善

MapleSim 製品ファミリーに追加されたもう1つの重要な機能として、新しいMapleSim Insight があります。機械制御戦略におけるシミュレーションベースのテストは、バーチャルプロトタイピングやバーチャルコミッショニングにデジタルツインを使用する際の重要な要素です。しかし、多くのオートメーションツールでは、マシンレベルのシミュレーションベースのコントローラテストのオプションが限られているため、このステップは煩雑になります。そのため、MapleSim Insightによって、ほとんどの一般的なオートメーションプラットフォームへのリアルタイム接続を提供することで、制御戦略が機械にどのような影響を与えるかを機械設計者に正確に示すことが可能になります。さらに、設計の修正や微調整をバーチャルで行うことができるため、高価な実際の試作機の数を減らすことができます。

"デジタルモデルは、機械の制御ソフトウェアの仮想テストベンチとして機能し、システムの設計とテストに非常に役立ちます。 しかし、モデルをお好みのコントローラプラットフォームに接続するのは非常に難しく、デバッグのための重要な要素の一つであるメカニズム自体の可視化が失われてしまうことがよくあります。」と、Maplesoftの製品開発担当シニアディレクターChad Schmitkeは述べています。「MapleSim Insightを使えば、モデルの可視化と検証について、好みのオートメーション環境でFMUを実行するのと同じくらい簡単にできます。 物理をエミュレートするための堅牢なバックエンドコードと、何が起こっているかを理解するために必要なプロットとアニメーションを得ることができます。」

MapleとMapleSimの日本語版には、日本語メニューやその他のインターフェース要素、充実した日本語ヘルプページ、日本語コンテンツの作成をサポートするオーサリングツールが含まれています。

Maplesoftの詳細は、こちらへwww.maplesoft.com

Maplesoftについて
Maplesoftは、数学ベースのソフトウェアソリューションを、科学技術、エンジニアリング、数学（STEM）の教育関係者、エンジニア、および研究者に対し、30年以上提供しています。Maplesoftの主力製品であるMapleは、数学的な問題を解き、可視化し、探求するための、世界で最も強力な数学エンジンと非常にシンプルな操作性のインターフェースを兼ね備えたソフトウェアです。この技術を基にして、教育と研究、システムシミュレーション、計算マネジメント、及びシステムズエンジニアリングなどのソリューションを含む製品を提供しています。

Maplesoft製品は、スマートフォン上での数学基礎の探求から、複雑なエンジニアリングにおける開発プロジェクトのリスク低減まで、現在の技術課題に適した近代的かつ革新的なソリューションを提供します。Maplesoft製品及びサービスは、90か国以上、8000を超える教育機関、研究機関、企業で利用されています。

Maplesoftはサイバネットシステムグループの子会社です。