opts 引数は option = value 形式で指定する任意の引数で、option には以下に説明されている名前のいずれかを指定できます。これらの引数はキーワードパラメータで、方程式の左辺がキーワード、右辺がその値です。各キーワードパラメータにはパラメータが渡されない場合に使用する初期値が割り当てられています。
以下は各キーワードパラメータの説明です。各説明の 1 行目は左辺にキーワード、右辺に値の型で引数の形式を示しています。真偽 (truefalse) 型の場合、キーワードのみを渡すことは真 (keyword = true) を渡すことに相当します。
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algorithm = dsolve または fsolve
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根軌跡を生成するアルゴリズムを選択します。選択肢は dsolve および fsolve で、デフォルトは dsolve です。
dsolve アルゴリズムは、その解が根軌跡をトレースする独立変数 K の微分方程式を生成します。根軌跡の分岐は、各分岐点付近の初期条件で微分方程式を dsolve/numeric に渡すことで生成されます。名前付きオプション method, optimize, stiff, abserr, relerr, initstep, maxstep, および maxfun のうち、1 つでも与えられている場合はそれらも dsolve に渡されます。プロットは plots[odeplot] で生成されます。名前付きの refine オプションが指定されている場合は、これも渡されます。
fsolve アルゴリズムは fsolve を使用して Krange 内で K を増加しながら特性多項式の根を生成します。このアルゴリズムは、同じスロット内の根が根軌跡における 1 つの枝に含まれるよう、根のリストを並べ替えます。軌跡が分岐点に近づくにつれて、適応手法で K の増分を小さくします。
根軌跡に関する情報を含む record に割り当てる名前。詳細については、「説明」の項を参照してください。
K の分岐値または臨界値からの分割距離を指定します。分岐値または臨界値 K の値が Krange に含まれている場合、K の値を中心にした開区間によって範囲が分割されます。frac の値は、臨界値から終了値、もしくは次の分岐値または臨界値までの分割距離になります。デフォルトは 0.000001 です。分岐値は根軌跡が分岐する K の値です。臨界値は特性多項式が退化する (すなわち、次数が通常より低くなる) K の値です。
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plotasymptotes = truefalse
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true が指定され、かつ根軌跡に漸近線が含まれている場合は漸近線がグレーの点線でプロットされます。デフォルトは true です。
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subsystem = [ posint, posint ]
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sys のサブシステムを選択します。デフォルトは です。