Clutch
クーロン摩擦を基本とするクラッチ
このコンポーネントは、入力信号で制御されるクラッチをモデリングします。2 つのフランジは垂直抗力 で押し合います。この垂直抗力は、0 から 1 の間で変化する入力信号 , から計算されます。すなわち、次の方程式が成り立ちます。
はコンポーネントのパラメータで、最大垂直抗力を指定します。
クラッチ内の摩擦は、次の方法でモデリングされます。相対角速度がゼロ以外の場合、摩擦トルクは、速度依存の摩擦係数 、垂直抗力 、および装置の形状と推定の摩擦分布を考慮する形状定数 から成る次の関数で表されます。
平板が押し合うと ( は内半径、 は外半径、および は摩擦界面の数をそれぞれ表します)、コネクタ上の磨耗率が均一であることを前提として、形状定数は式 :
で計算されます。摩擦特性 の正の部分 は、配列 によって定義されます。配列の 1列目は 、 2列目は です。線形補間のみサポートされます。
相対角速度がゼロの場合、相対角度は一定のままです。この段階では、相対加速度がゼロでなければならないため、摩擦トルクはトルク平衡から計算されます。摩擦トルクが最大静摩擦トルクと呼ばれるしきい値を超えると要素は滑動を開始し、次の方程式で計算されます。
接続
名前
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説明
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ID
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左の駆動フランジ。フランジ軸は切削面に対して内向きです。
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flange_a
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右の被駆動フランジ。フランジ軸は切削面に対して外向きです。
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flange_b
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Normalized force signal,
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f_normalized
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パラメータ
記号
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デフォルト
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単位
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説明
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ID
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0.0001
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rad
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Nominal value of
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phi_nominal
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-
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指定の相対速度 における滑動摩擦係数の配列。最初の行は の場合の数値。エントリには のように次数を設定する必要があります。
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mue_pos
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-
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および
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peak
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-
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推定の摩擦分布を含む形状定数
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cgeo
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-
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最大垂直抗力
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fn_max
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角速度が から の範囲内に達した場合、速度は再び初期化されます。
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w_small
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初期条件
記号
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デフォルト
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単位
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説明
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ID
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-
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Relative rotation angle
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phi_rel.start
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-
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Relative angular velocity
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omega_rel.start
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参照
1D メカニカルの概要
このトピックで説明したコンポーネントの出典は Modelica Standard Library です。著作権情報およびオリジナル文献を参照するには、 ここ をクリックしてください。
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