Sockets[Open] - クライアント TCP/IP 接続の初期化
使い方
Open(host, port)
パラメータ
host - 文字列; インターネットホスト名、または IP アドレス
port - 文字列または正の整数; それぞれに適したサービス名またはポート番号
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説明
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手続き Open は、与えられたポートまたはサービス名 port における、与えられたインターネットアドレスまたはホスト名 host への、クライアント TCP/IP 接続を初期化するために使用されます。接続の確立に成功すると、有効なソケット ID が返されます。このソケット ID は、この接続上で操作されるほとんどの手続きで引数として使用されます。
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引数 host は、string 型でなくてはなりません。この引数は、接続するホストの名前を指定します。ここでホスト名は、( "www.maplesoft.com" または "localhost" のような)記号化されたホスト名の形か、または( "192.139.233.24" または "127.0.0.1" のような)数値の IP アドレスの形で与えることが可能です。
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引数 port は、リモートホストにおいて接続を行うポートの番号を指定します。この引数は、数値のポート番号(小さな (16-bit の正の整数値)、または ( "echo", "ftp" または "smtp" といった)既知のインターネットサービスの名前を Maple の文字列の形で表したものの、いずれかの形で指定します。サービス名を使用する際に、そのサービスが認識されないものである場合には、問題が提起されます。
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与えられたホストおよびポートにおいて、サービスに接続しようとする試みが行われます。この接続が成功すると、有効なソケット ID が返されます。接続に失敗する場合には、問題が提起されます。
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接続に失敗する理由で共通するのは、ホスト名からインターネットアドレスを解明することができず、そのホストに到達できないか、もしくは指定したポート(またはサービス)での接続の受け付けを、ホスト側が拒否しているということです。
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有効なソケット ID を得ることができると、Sockets パッケージにある I/O ルーチンを用いて、接続のリモート側 ( ``peer'' )でのサービスとコミュニケーションをとることが可能になります。例題については、 Sockets[Read] および Sockets[Write] を参照して下さい。ソケットの接続を使い終えたら、手続き Sockets[Close] を用いてその接続を終了するべきです。
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例
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with( Sockets ):
sid := Open( "localhost", "echo" );
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| (2.1) |
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type( sid, Sockets:-socketID );
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| (2.2) |
| (2.3) |
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sid := Open( "no such host", 1024 );
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Error, (in Sockets:-Open) cannot establish TCP connection to
`no such host' at port 1024
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