NX パッケージを使用すると、Maple ユーザーは UGS NX アプリケーションとの通信が可能になります。このパッケージには設計のパラメータ値を取得または設定するためのコマンドが含まれています。

このパッケージでは Microsoft .NET Framework と UGS NX 6.0 をインストールしたWindows システムが必要です。

Maple で NX と通信するには、はじめに NX プロセスでサーバースレッドを実行してこれを準備する必要があります。最初に MapleMenu コマンドを実行すると簡単に準備できます。Maple または NX の設定を変更していない限り、操作で必要なのはこのコマンドを 1 回実行するだけです。操作が正しく完了すると InstallMapleMenu コマンドによって NX に Maple のメニューが表示されるようになり、このメニューからサーバースレッドを起動するエントリ "Start Maple Server" が選択できます。リストを表示するウィンドウが画面に現れ、Maple からのコマンドを受け入れる NX のメニュー項目の File->Execute->NX Open の順に選択するとサーバーを直接起動することもできます。このときファイル選択ダイアログが表示されたら、Maple の インストール設定画面で、data/CAD/NX/application/ ディレクトリに移動し、nx_maple_server.dll' ファイルを選択します。Okay ボタンを押すとサーバースレッドが起動し、前述同様、後で消去できるリスト表示ウィンドウが画面に現れます。

以下に利用可能なコマンドを一覧します。

OpenConnection - NX との接続を開始します。

CloseConnection - NX との接続を終了します。

GetWorkPart - 作業パーツを取得します。

SetWorkPart - 作業パーツを設定します。

GetOpenParts - 開いているパーツの一覧を取得します。

OpenPart - パーツを開きます。

ClosePart - パーツを閉じます。

GetEquationList - パーツにあるモデルパラメータの一覧を取得します。

GetParameterValue - パラメータの値を取得します。

SetParameterValue - パラメータの値を設定します。

GetParameterUnits - パラメータの単位を取得します。

GetParameterEquation - パラメータの方程式を取得します。

SetParameterEquation - パラメータの方程式を設定します。

InstallMapleMenu - NX に Maple のメニューをインストールします。

特定の NX コマンドのヘルプページを表示するには、パッケージのコマンドのヘルプページを表示する を参照してください。