gcd - 多項式の最大公約数
lcm - 多項式の最小公倍数
使い方
gcd(a,b,'cofa','cofb')
lcm(a,b,...)
パラメータ
a, b - 代数数体か代数関数体上の多変数多項式
cofa, cofb - (オプション) 未評価の名前
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説明
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gcd 関数は、2 つの多項式 a と b の を計算します。
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a と b の係数が整数のとき、原始単正規な最大公約因子が返されます。言い換えれば、結果の係数は互いに素な整数で、最高次の係数は正の整数になります。
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RootOf または根号の中にある name (名前)は、係数体の要素と見なされ、与えられた RootOf は代数関数を定義しています。したがって、それらは分母にあっても構いません。他の名前は、分母にくることはできません。
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a または b が代数的数や代数関数でないオブジェクトを含むとき、これらのオブジェクトは計算に先だって凍結されます。frontend を参照して下さい。
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代数的数を定義する RootOf と根号は、代数的量の独立 (independent) な集合をなしていなければいけません。そうでなければエラーが返されます。もし式が根号表記の代数的数(すなわち 2^(1/2), 3^(1/2), 6^(1/2) など)だけを含んでいるとき、この条件は満たされていなくても構いません。根数に対する Q 上の基底はこの場合 Maple によって計算することができます。
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変数の順序はセッションに依存することから、a と b がいくつかの変数を有している場合には、結果もセッションに依存するかも知れません。
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lcm 関数は、任意個の多項式に関する最小公倍因子を計算します。
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オプションの第 3 引数 cofa には、余因子 a/gcd(a,b) が割り当てられます。
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オプションの第 4 引数 cofb には、余因子 b/gcd(a,b) が割り当てられます。
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例
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| (2.1) |
| (2.2) |
| (2.3) |
| (2.4) |
| (2.5) |
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gcd(x^2-x*3^(1/2)-2^(1/2)*x+2^(1/2)*3^(1/2),x^2-2);
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| (2.6) |
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gcd(sin(x)^2-2,RootOf(x^2-2)-sin(x));
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| (2.7) |
引数は、すべての不定元の多項式でなければいけません。そうでないと、エラーが返されます。
Error, (in gcd/Freeze) arguments should be polynomials
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しかしながら、根号や RootOf 内にある名前が代数関数を表しているときは、それは係数体の要素と考えられます。以下の例では Q(x^(1/2))[y] において最大公約因子が計算されます。
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gcd(y^2-1/x,y-1/sqrt(x));
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| (2.8) |
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