関数 tubeplot は、1 個または 2 個以上の 3 次元空間曲線のチューブ (管) を定義します。与えられた空間曲線は、3 個またはそれ以上の要素を持つリストになっています。最初の 3 個の要素は、x, y, z 成分をパラメータとして定義したものです。与えられた空間曲線に関する追加要素により、曲線のさまざまな局所的属性を指定します。

個々の空間曲線の残りの要素は、option = value の形の等式により指定された局所的なオプションとして解釈されます。これらには、numpoints = n または tubepoints = m の形の等式があります。ただし、n と m は整数で、それぞれ、空間曲線上の点の個数とチューブ上で評価される点の個数をユーザが指定することを可能にしています。Maple により用いられるデフォルト値は、numpoints=50 と tubepoints=10 です。radius = f の形の等式は、与えられた空間曲線に関するチューブの半径を定義しています。ただし、f は式です。もし、半径が指定されていない場合、デフォルト値は radius=1 になります。t=a..b の形の等式は、曲線のパラメータの範囲を指定します。ただし、a と b は定数に評価されるものです。

関数 tubeplot の残りの引数には、numpoints = n, tubepoints = m, t= a..b, radius = f のような指定があります。これらは、個々の空間曲線が指定のオプションを持っていない場合に用いられます。

他のオプションは、spacecurve  に見られるものと同じです (plot3d のオプションに類似)。たとえば、オプション axes= BOXED は、tubeplot が座標軸が箱状になった枠の中でプロットされることを指定します。plot3d[options] を参照して下さい。

tubeplot を呼び出した結果は、プロットデバイスにより表示可能な PLOT3D データ構造になっています。ユーザは、PLOT3D 値を変数に割り当て、ファイルに保存することにより、それを読み込んで再表示させることができます。plot3d[structure] を参照して下さい。

tubeplotは、with(plots) または with(plots,tubeplot) によって定義することができます。名前 plots[tubeplot] により用いることも可能です。

with(plots):
tubeplot([cos(t),sin(t),0],t=0..2*Pi,radius=0.5);
tubeplot([cos(t),sin(t),0,t=Pi..2*Pi,radius=0.25*(t-Pi)]);
tubeplot([3*sin(t),t,3*cos(t)],t=-3*Pi..4*Pi,radius=1.2+sin(t),numpoints=80);
tubeplot([sin(t),t,exp(t)],t=-1..1,radius=cos(t),tubepoints=20);
tubeplot( [ -10*cos(t) - 2*cos(5*t) + 15*sin(2*t),
            -15*cos(2*t) + 10*sin(t) - 2*sin(5*t),
             10*cos(3*t) ], t= 0..2*Pi,radius=3*cos(t*Pi/3));

tubeplot({[cos(t),sin(t),0],[0,sin(t)-1,cos(t)]},t=0..2*Pi,radius=1/4);
tubeplot({[cos(t),sin(t),0],[0,sin(t)-1,cos(t)]},t=0..2*Pi,radius=1/10*t);
tubeplot({[cos(t),sin(t),0,t=Pi..2*Pi,numpoints=15,radius=0.25*(t-Pi)],
          [0,cos(t)-1,sin(t),t=0..2*Pi,numpoints=45,radius=0.25]});

F := (x,y) ->sin(x):
tubeplot({[cos(t),sin(t),0],[0,sin(t)-1,cos(t)]},t=0..2*Pi,radius=1/4,color=F,style=patch);