SolveTools[Complexity] - 式の(相対的な)複雑度の計算
使い方
Complexity(expr, vars)
パラメータ
expr - 式
vars - (オプション) 集合; 基底の複雑度をそれに関して計算する変数
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説明
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Complexity(expr, vars) 関数は、式 expr の、変数 vars の集合に関する複雑度を計算します。
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Complexity(expr, vars) 関数は、2 つのモードを持ちます。Complexity が 1 つの引数と共に呼び出されると、'Polynomial' モードが使用されます。同じく、2 つの引数と共に呼び出されると、'Rational' モードが使用されます。
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'Rational' モードは、式内で使用されている変数を考慮します。ところが、'Polynomial' モードは、全ての変数を等しく取り扱います。
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2 つのモードは独立しており、片方のモードでの式の複雑度は、他のモードでの同じ式の複雑度には何の指示も与えません。どちらのモードにおいても、複雑度の値は絶対値とはなりません; 同じモードでの、異なる式の相対的な複雑度を示す値を提供するだけです。
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この関数は、SolveTools パッケージの一部であり、コマンド with(SolveTools) を実行した後でのみ、Complexity(..) の形で使用が可能です。しかし、SolveTools[Complexity](..) を用いて、コマンドの長い形によりアクセスすることも常に可能です。
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例
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以下に、相対的な "Polynomial" の複雑度をいくつか示します。
| (2.1) |
| (2.2) |
| (2.3) |
| (2.4) |
| (2.5) |
以下に、相対的な "Rational" の複雑度をいくつか示します。
| (2.6) |
| (2.7) |
| (2.8) |
| (2.9) |
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Complexity(x+exp(y),{x,y});
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| (2.10) |
以下の例は、有理的な視点からみた x に関して、等しく複雑化されています。
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Complexity(x+exp(y),{x});
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| (2.11) |
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Complexity(x+exp(z*y),{x});
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| (2.12) |
しかし、多項式の視点から見ると、それらには違いがあります。
| (2.13) |
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Complexity(x+exp(z*y));
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| (2.14) |
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