PDEtools[SymmetryCommutator] - 対称変換の 2 つの infinitesimal のコミュテータを返す
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使い方
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SymmetryCommutator(S1, S2, DepVars, options=value)
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パラメータ
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S1, S2
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対称変換の infinitesimal を含む 2 つのリスト。形態はリストまたはプロシージャ(infinitesimal ジェネレータ)
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DepVars
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問題の従属変数を表す関数またはそのリスト
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jetnotation = ...
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(オプション) true (デフォルト。S の記法)、false、jetnumbers、jetvariables、jetvariableswithbrackets、jetODE。それぞれの jet 記法 で値を返すかどうか
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output = ...
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(オプション) list または operator。infinitesimal コンポーネントの リスト を出力するか、対応する infinitesimal ジェネレータ微分作用素を出力するかを指定
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prolongation = ...
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(オプション)コミュテータの所望の prolongation 次数を示す正の整数。デフォルトは与えられた S1 における prolongation 次数。
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説明
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S1 および S2 が infinitesimal ジェネレータ微分作用素のとき、結果も微分作用素となります。S1 と S2 がリストとして与えられたときは、その微分作用素の係数も同様にリストとして返されます。S1 が S2 同種(作用素またはリスト)でない場合、オプション output = ... により別途指定がない限り出力は S1 の形態となります。
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返されるコミュテータ の prolongation 次数 は、オプション prolongation = n (ただし n は非負整数)により別途指定されていない限り S1 のそれと同じになります。
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出力で使用する jet 記法は、オプション jetnotation = ... (ここで、右辺は jetnumbers IデフォルトJ、jetODE、jetvariables、jetvariableswithbrackets のいずれか)により別途指定されていない限り S1 の記法となります。利用できる jet 記法に関するの詳細は ToJet をご覧ください。
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オプションのキーワードを記憶しておかなくても良いように、キーワードのスペルの入力を誤った場合、または、キーワードの一部しか入力しなかった場合でも、正しいキーワードに対する一致検索が実施されます。一致候補が 1 つだけの場合、入力は自動的に修正されます。
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互換性
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PDEtools[SymmetryCommutator] コマンドは Maple 15 より導入されました。
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例
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with(PDEtools, SymmetryCommutator, InfinitesimalGenerator);
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| (5.1) |
2 つの独立変数と 1 つの従属変数 を持つ 対称変換 に対する infinitesimals のリストを考えます。
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S1, S2 := [_xi[x] = x, _xi[t] = 1, _eta[u] = t], [_xi[x] = 1, _xi[t] = 1/t, _eta[u] = x^2];
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| (5.2) |
対応する infinitesimal ジェネレータは、作用素形式で
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G1 := InfinitesimalGenerator(S1, u(x,t));
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| (5.3) |
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G2 := InfinitesimalGenerator(S2, u(x,t));
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| (5.4) |
対称コミュテータは 。ただし、S1 は作用素、出力もまた別の作用素。
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SymmetryCommutator(G1, G2, u(x,t));
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| (5.5) |
出力を infinitesimal コンポーネントの順序付きリストとして要求すると、
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SymmetryCommutator(G1, G2, u(x,t), output = list);
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| (5.6) |
入力は混合形式で与えることもでき、この場合出力は最初の infinitesimal の形式で返されます。
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SymmetryCommutator(S1, G2, u(x,t));
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| (5.7) |
コミュテータの prolongation 次数は、デフォルトとして与えられた infinitesimal のそれに等しくなりますが、オプション引数 prolongation = n (n は正の整数)で指定することもできます。
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SymmetryCommutator(S1, S2, u(x,t), prolongation = 1);
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| (5.8) |
例えば jetnumbers (ToJet 参照)など、出力を別の記法で要求するには、オプション引数 jetnotation = ... を使用します。
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SymmetryCommutator(S1, S2, u(x,t), prolongation = 1, notation = jetnumbers);
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| (5.9) |
上の出力では、infinitesimal (右辺)とそれらのラベル(左辺)は jetnumbers 記法で書かれています。出力形式として作用素を指定することもできます。
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SymmetryCommutator(S1, S2, u(x,t), prolongation = 1, output = operator);
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| (5.10) |
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