数式コンポーネント
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数式コンポーネントは Maple の Standard ワークシートまたはドキュメントに数式領域を定義します。このコンポーネントは他の埋め込みコンポーネントから渡される 2-D Math 表記の式を表示します。数式の入力のための編集機能も提供します。数式コンポーネントは MathML 要素の文字列としてその内容の値を返します。これを Maple 式に変換するには MathML[ImportModified] コマンドを使用します。
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名前プロパティは DocumentTools パッケージのルーチンから数式コンポーネントを参照するために使用されます。
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数式コンポーネントをカスタマイズするには、MathContainer Properties のオプションを設定します。コンポーネントのプロパティを表示するには、埋め込みコンポーネントを右クリック (Macintosh の場合は Control+クリック) してコンポーネントプロパティを選択します。動作は DocumentTools パッケージのルーチンを使用するコンポーネントに関連付けられます。
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コンポーネントパレット上の画像
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数式コンポーネントのプロパティ
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下記表は数式コンポーネントのオプションによって制御されるプロパティとその用途の説明です。
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G 列の x はそのオプションが読み取り可能、すなわち、DocumentTools[GetProperty] ツールで取得可能であることを示します。
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S 列の x はそのオプションが書き込み可能、すなわち、DocumentTools[SetProperty] ツールで設定可能であることを示します。
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Option G S Option Type
caption x string
pixelHeight x x positive integer
pixelWidth x x positive integer
value x x MathML
visible x x true or false
expression x x expression
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このコンポーネントの名前は MathContainer0 です。このオプションは設定できません。
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数式領域の高さ (ピクセル単位)。デフォルトでは 200 です。
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数式領域の幅 (ピクセル単位)。デフォルトでは 300 です。
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コンポーネントの内容 (MathML 表記) です。
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コンポーネントを表示するかしないかを指定します。デフォルトでは真 (true) です。
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注意: これらのプロパティはプログラムからもアクセス可能です。したがって、MathContainer 内の式にもアクセスできます。たとえば、以下のように入力します。
expr:= DocumentTools:-GetProperty(MathContainer,expression);
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数式コンポーネント (MathContainer) の内容を Maple 式で返します。通常、式には単純化が適用されます。たとえば、MathContainer から 3*4 として入力された式を取得しようとすると 12 が返ってきます。入力されているとおりに内容を取得するには value プロパティを使用します。
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例
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この例ではリストボックスコンポーネントから式を選択し、埋め込みコンポーネントを使用して積分式を数式コンポーネントに表示します。
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1. コンポーネントパレットからラベル、リストボックス、および数式コンポーネントを挿入します。Maple のパレットを表示する方法については、Show Palettes のヘルプページを参照してください。
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2. ラベルコンポーネントを右クリックし、コンポーネントプロパティを選択します。
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3. 表示名のフィールドに Select a function to integrate と入力します。
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4. リストボックスコンポーネントを右クリックし、コンポーネントプロパティを選択します。
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6. 最初の行をダブルクリックし、ListBox を sin(x)*2 に置き換えます。
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7. 追加ボタンをクリックし、新しいフィールドをダブルクリックします。デフォルトのエントリを削除して exp(x)^2 と入力します。
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8. 続けて cos(x)/2 および sin(x)^2-cos(2*x) を追加します。
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リストボックスから選択された式を取得して式を積分し、リストボックスの値が変わるタイミングで積分の結果を数式コンポーネントに表示する動作を設定します。
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10. 選択が変化したときの動作の編集ボタンをクリックします。固定のステートメントおよび埋め込みコンポーネント間の動作の設定方法に関する追加情報が含まれているダイアログが開きます。
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11. ダイアログ内の end use; ステートメントの前に以下を入力します。
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Do(%MathContainer0 = (Int(%ListBox0,x) = int(%ListBox0, x)));
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コンポーネントの名前が正しく入力されていることを確認します。
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12. OK をクリックしてすべての変更を確定します。
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埋め込みコンポーネントの動作を設定する構文はワークシートでコマンドを実行することで確認できます。
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| (3.1) |
数式コンポーネントの内容を表示するには、MathML[ImportModified]
コマンドを使用します。
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| (3.2) |
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参照
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ButtonComponent, CheckBoxComponent, ComboBoxComponent, DialComponent, DocumentTools, DocumentTools[Do], DocumentTools[GetProperty], DocumentTools[SetProperty], EmbeddedComponents, LabelComponent, ListBoxComponent, MeterComponent, PlotComponent, RadioButtonComponent, RotaryGaugeComponent, SliderComponent, TextAreaComponent, ToggleButtonComponent, VolumeGaugeComponent
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