Matrix と Vector 成分の選択
LinearAlgebra パッケージにおいて、行列やベクトルに作用する多くの関数はその呼出し手順に"要素、行または列の選択"パラメータ L を含んでいます。パラメータ L は整数、整数の範囲、またはこれらを要素とするリストです。
これらの種類のうち 1 つを L として用いることにより、行列からそれぞれ、1 つの行 (列)、行 (列) の範囲、行 (列) のリストを選ぶことができます。同様に、ベクトルから 1 つの要素、要素の範囲、または要素のリストが選択可能です。
以下のセクションにおいて、V はベクトル、A は行列を表しています。
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L の有効値
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許される整数値
L が整数ならば、行列とベクトルの沿字が常に1から始まるのでゼロ以外でなければなりません。そして |L| は 1 以上で対応する次元の値以上でなければいけません。
L が負の整数ならば、選択は次のように行われます: -1 は最後の行 (列) または要素を選択し、-2 は最後から 2 番目の行 (列) または要素を選択し、-3 は最後から 3 番目の行 (列) または要素を選択し、以下同様です。
範囲に対する誤差と退化した場合
i = j+1, 1 <= i <= dim + 1、dim は対応する次元の値で、Li は範囲 i..j とすると、結果は対応する次元が退化しています (その成分の次元の値は 0)。これはエラーではありません。それ以外の場合は、Li が空の沿字集合または適当な次元の値の範囲外の沿字を含む場合はエラーとなります。
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ベクトル成分の選択
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LinearAlgebra の関数がベクトルに作用し、呼び出し手順に L が含まれているとき、L によって指定される成分は以下のように返されます。
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L が正の整数ならば、ベクトルの L 番目の要素が選択されます。
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L が負の整数ならば、上記のLの有効値の セクションにて記述したように選択されます。
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L が退化していない整数の範囲 i..j ならば、 V[j] から V[i] までのベクトルの要素が選択されます。
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L が整数と (または) 非退化の範囲からなるリストならば、L における整数値に対応する要素が選択されます。
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行列成分
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LinearAlgebra の関数が行列に作用し、呼び出し手順に L が含まれているとき、L によって指定される成分は以下のように返されます。
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L が正の整数ならば、行列の L 番目の行 (列) は選択されます。
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L が負の整数ならば、上記のLの有効値 セクションにて記述したように行 (列) が選択されます。
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L が退化していない整数の範囲 i..j ならば、i から j までの行列の行 (列) が選択されます。
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L が整数と (または) 非退化の範囲からなるリストならば、L における整数値に対応する行 (列) が選択されます。
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